Arjuna

kiLLa のファンを中心に、知る人ぞ知る存在となっているArjuna はハーフのラッパー。
1995 年12 月目黒区にて、プロドラマーとして活躍するアメリカ人の父と、当時プロダンサーだった日本人の母の間に生まれた。家庭の事情で都内外の引越しを繰り返し、地元と呼べる場所がない幼少期を過ごすことになるが、中学時代を渋谷で過ごしたことが転機となる。バスケを通じてNo Flower やYDIZZY と出会い、これが後にkiLLa が結成される発端になっていく。
両親の影響もあり、幼い頃から音楽に敏感だったArjuna は50 Cent、EMINEM、D12 などのUSラッパーや、Red Hot Chili Peppers などの洋楽に没頭。邦楽も宇多田ヒカルとB'z を聴いて育ったが、当時は日本語ラップの存在すら知らなかった。
Arjuna が初めて日本語ラップを知ったのは17 歳のとき。ヒップホップクルー・YENTOWN のkZmが適当に口ずさんでいたラップを聴いたことがきっかけとなる。その後、ハードコアラッパー・ANARCHY の存在を知り、日本語ラップのかっこよさを知ると、次第に自身も無意識にラップにのめり込んでいった。kiLLa のメンバーの多くは、音楽やファッションに興味があったことから、気がつくとバスケットコートからステージへと活動の場所が変化していった。
現在kiLLa は、ラッパーのArjuna(アジュナ)、YDIZZY(ワイディジー)、Blaise(ブレイズ)、KEPHA(キーファ)、DJ 兼トラックメイカーのNo Flower(ノーフラワー)、女性トラックメイカー・acuteparanoia(アキュートパラノイア)、VJ 兼デザイナー・YESBØWY(イエスボウイ)ら9 人のメンバーからなる。kiLLa は、都会的で洗練さと猥雑さが入り混じった新たな音楽やファッションが特徴で、従来のヒップホップクルーとは一味違うスタイルによって、日本のみならずアジアのストリートカルチャーに新風を吹かせている。ArjunaはそのkiLLa クルーの中でも放縦なスタイルで異彩を放つ存在。父のDNA を刻み込んだリズムセンスのあるビートアプローチは最大の武器だ。
当初はjeLLy という名前で活動していたが、「ありのままの自分を表現したい」という思いから本名のArjuna に改め、髪型もトレードマークの坊主に一新。ハイブランドを身にまとい、派手ながらもスマートな出で立ちには新世代の登場を感じさせる。
2016 年2 月にjeLLy 名義で9 曲入りのフリーミックステープ「Deliverance from darkness」をSoundCloud で公開すると、耳の早いヘッズの間で話題となる。同年10 月には、YDIZZY のフリーミックステープ「Syndrome Ⅱ」内の楽曲「SGS Ft. Arjuna」と「WAGAMAMA Ft. Arjuna」に参加。
さらに11 月には、kiLLa のアルバム「kiLLa, vol.1 - EP」にて「SHINE」「HOTTOKE」と「Suck my d***」の2 曲に参加した。2017 年6 月には、kiLLa が海外メディア「Noisey」に取り上げられ、7 月17 日には、kiLLa のセカンドEP「kiLLa vol.2 Summer」をドロップしたばかりと話題が絶えない。これまで、YouTube に「嘘」「Dopppelgänger(Prod. loud beats)」「Foreign(Prod.ANJULIECAT)」「GRANDIOSO (Prod. Chaki Zulu)」の4 曲のMV を公開している。「GRANDIOSO (Prod. Chaki Zulu)」のMV は、気鋭の映像作家・Spikey John が監督しており、5 月27 日に全国劇場公開された映画「ちょっと今から仕事やめてくる」の劇中で音楽映像をコラボレーションした。
ライブの活動も海外にまで訴求しており、今最もワールドワイドな活躍が期待できる日本発のラッパーといえるだろう。